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残り火2nd stage 第3章:助けたい5

Author: 相沢蒼依
last update Last Updated: 2025-11-11 08:03:26

***

葵さんの手を引いてグラウンドに到着すると、ストレッチャーを囲む周防さん親子が目に留まった。

少しだけ離れた場所で立っている、穂高さんの隣に並んでみる。はぁはぁと息を切らす俺を見て、印象的に映る瞳を細めながら頭を撫でてくれた。

「大丈夫かい?」

「うん……何とか。葵さんは?」

「私は大丈夫です、千秋さんありがとう」

微笑み合う俺たちの耳に、緊迫した声が聞こえてきた。

「あ、その……いろいろ用意してくれてありがと。氷嚢とか、すっごく助かるわ」

「低体温療法だと聞いたからな、当然だろ。容態はどうなんだ?」

周防さんに聞きながらストレッチャーの上に置いてあった物を、康弘くんの体に沿って置いていく。ドラマで見たことのある救命救急を、目の前で見せてもらっている感じに見えるな。

それを眺めつつ、横目で王領寺くんの姿を捉えた。看護学生だと言った彼にとっても、すっごく勉強になるだろう。

「意識レベルが300ってトコ。心拍が再開して呼吸は水を吐き出したあと、激しく咳き込んだお蔭で再開したんだ」

「ということは、あまり水を飲んでいないな?」

「ああ、水に浸かって早々意識を失ったみたい。だから目を覚まさないんだと思う」

「井上さん、康弘はどんな状況だったんだね?」

質問の矛先がポンと穂高さんになされ、顎に手を当てて当時の状況を思い出すように、ぽつぽつと口を開く。

「俺が岩穴の中に入ったら、水の底に浮かんでいました。潜ってみたら、左足が岩に挟まっていて、両手を挙げて昆布みたいに漂って、プカプカしている状態というか」

言いながら両手を挙げて、フラダンスするようにそれを示すように動く。みんなには分かりやすいんだろうけど、緊迫したこの状況に、ないわーと思ったのは俺だけかもしれない。

そんな穂高さんの答えに周防さん達はふむふむと相槌を打ち、分かった風な感じで目配せする。

さすが親子、何か息ぴったりに見える。

「なるほどね。だから水を飲んでいなかったんだ、納得……。それよりもヘリは、あとどれくらいで来る?」

その問いかけに、周防先生が腕時計を確認した。

「もう間もなく到着だ。お前、乗っていくんだって?」

言いながら、王領寺くんに視線を飛ばす。

(何だか、すっごく困惑した表情で彼を見るのは、どうしてなんだろう?)

その疑問を聞こうと隣にいる穂高さんのシャツの裾を、くいく
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